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インタビュー

宮本恒靖が父親として語る「サッカーと同じで、家事もお互いの領域をカバーするもの」

夫婦+息子が魅せる
家庭内カバーリング

現役時代は遠征などで家を空けることが多かった宮本さんだが、子育てを奥さんに任せるという意識はなく、できるだけ積極的に参加した。

「特にそうしなきゃいけないと思ったわけでもなく、それが普通だと思ってました。家事だって、任せっきりにせずに僕が掃除をしたり。うちは気付いた人がやればいいよねっていうスタンスですね。特にルールを決めているわけでもなく、自然とそうなった。サッカーだったら、お互いの領域をカバーし合うのは当たり前。お互い補完し合わないと戦えない。夫婦もそうだし、家族もそう」。

最近は夫婦の連携に長男・恒凜君が加わり、宮本家のディフェンスはさらに鉄壁となった。

「空港で重たいスーツケースを運ぶときに、息子がカートを取ってきてそれにスーツケースを乗せて運び始めたんです。昔は自分がカートの上に乗っていたのに、今はそれを押すようになった。知らない間にこんなこともできるようになったんだなと、ちょっと驚きましたね」。

日本の子供たちに向けた
アクティブなメッセージ

宮本さんは2008年から大人と子供のコミュニケーションを増やし、子供たちの可能性を広げることを目的とする「KIDS SAVER(キッズ・セーバー)」というプロジェクトに立ち上げメンバーの1人として参加している。プロジェクトに参加するのは、さまざまな分野で活躍するスペシャルな大人たち。宮本さんはもちろん、サッカーを通じて、日本全国の子供たちに、メッセージを伝えている。

子供は誰にとっても大事な存在であり、彼らに対して、大人はいつも君たちの側にいてあげられる存在なんだというメッセージを伝えたかった。昔と比べて、大人と子供の関係が少し希薄になっている気がします。昔は近所に怒ってくれる怖いおじさんがいたけど、今はいませんよね。だから〝自分が思ったことを子供たちに伝えていこう〞という意識は強くあります。

例えば現役時代だったら、子供たちが〝宮本、宮本!〞って言いながら寄ってくるわけじゃないですか。そういときに〝それは違うよ。ちゃんと『さん』を付けて呼びなさい〞と叱ったりね。子供たちには〝宮本うるせえなあ〞なんて思われたかもしれませんけどね(笑)。コミュニケーションをちゃんととって、思ったことをしっかりと伝えることって、大事なことですよね」。

修士(マスター)となり、さらにグローバルな視点を手に入れた宮本さん。その大きな瞳には、スポーツ界の未来はもちろん、子供たちの未来までもが映っているのだ。



PROFILE

宮本恒靖/TSUNEYASU MIYAMOTO

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1977年2月7日大阪府富田林市生まれ。10歳で本格的にサッカーを始め、高校時代はガンバ大阪のユースチームに所属。高校卒業後ガンバ大阪入団と同時に同志社大学へ進学。日本代表では各世代でキャプテンを務め、2002年ワールドカップ日韓大会、2006年ドイツ大会ではチームを牽引。

2011年12月に現役引退を発表、17年間の現役生活にピリオドを打つ。今年7月にはFIFAマスターの修士課程を修了。サッカー界へのさらなる貢献が期待されている。


※FQ JAPAN vol.28(2013年秋号)より転載

 

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