周りの親はもう始めている!? 子供の思考力を伸ばす『STEM教育』とは
2019/01/18
STEM教育の実践に必要な
6つの「C」
「STEM教育といっても、特別な場所でお金をかけて特別な教育をするものではなく、実はお絵描きや料理、楽器演奏などからでもSTEM的な学びは得られます。論理的に考えるとか、自分が作ったものを表現するとか、先を見通せなくてもとにかく手を動かそうとする初動力とか、我々が考えるSTEM教育の最終目的は“自己肯定感”を育むことにあります。環境さえ整えれば、生活の中で子供は自ら主体的に学んでいきます。その根本となるのが6つのCです」(中村氏)。
親として心がけたいことは、知識(コンテンツ)を木に例えるなら、上へ高く伸ばそうとするよりも、横へ横へ枝を茂らせ根を伸ばすようにすること。「足し算の次は引き算へ、この単元ができたから次の単元へ、といったような上へ伸ばすやり方では、子供の思考は広がりません」。
つまり垂直ではなく水平方向へと広げるやり方だ。そのほうが思考が硬直化せず、枠にも捕らわれず、様々な立場・時間など視点を変えて自由にアイデアを生み出せるようになる。
STEM教育における6つの「C」

①Contents(コンテンツ)
知識・情報を水平方向に広く浅く繋げる。STEMONでは、テコや貨車の原理など物の見方のヒントを簡単に与えたら、あとは手を動かしながら自ら発見する自由創作活動の時間とする。
②Collaboration(コラボレーション)
集団での学び合い。自分が作るものと友だちが作るものが違ったり、誰かのアイデアを参考にしたりしながらマネて作ることで多様性とグローバルな視点の土台を養う。
③Communication(コミュニケーション)
自分の伝えたいことを友だちに「正確に」「効果的に」伝える能力&友だちが伝えたいことや意図を理解する能力。
④Confidence(自信)
「とりあえずやってみよう」と手を動かす初動力が身につき、失敗しても何度でも粘り強く取り組み「自分は困難を乗り切れる」という自信に繋がる。
⑤Create(創造力)
作ることで学ぶ。お手本通り、説明書通り作るのではなく「自由制作」が基本。作りながら新しい知識を得て脳内に構築する(コンストラクショニズム)。
⑥Critical Thinking(批判的思考)
「こうあらねば」という固定概念を疑う思考。子供は疑うベースがないので、どんなに風変わりなエレベーターを作ってもOK。「これがぼくのエレベーターだ」という自信に繋げる。
教えてくれた人

STEMON代表
中村 一彰
2015年4月からアフタースクールコンテンツ「STEMON」 として展開し、学習塾などとの提携も含めて全国50か所で開催。8歳と6歳の2人の娘のパパ。公立小学校5年生に理科を教えていた経歴を持つ。「創ることで学ぶ」コンストラクショニズムをベースとした独自プログラムを展開。
Text >> MIKAKO WAKIYA
FQ JAPAN VOL.49より転載


