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きゃりーぱみゅぱみゅ&藤井隆が語る、夫婦の協力で乗り越える「子育て期の睡眠」

睡眠を身近に感じ行動を促すプロジェクト「SLEEP ACTION LAB」の「睡眠クリエイター」に就任した藤井隆さんときゃりーぱみゅぱみゅさんにインタビュー。乳幼児期の夜対応や夫婦の役割分担など、「子育てと睡眠」のエピソードを伺った。

乳幼児期の「夜の乗り越え方」と
夫婦の役割分担

仕事に家事に育児と、目まぐるしく過ぎる日々の中で、子育て中のパパ・ママが直面しやすいのが「自分の睡眠時間の削られやすさ」だ。「子どもを最優先にしなければ」という責任感から、知らず知らずのうちに親自身が疲れをため込んでしまうことも少なくない。

特に、乳幼児期は、夜泣きや夜間対応によって親の睡眠が細切れになりがちな時期だ。特に子どもが小さいうちは、夜中の些細な変化にも神経を尖らせることになる。現在、2歳の女の子を育てるきゃりーさんも、子どもが睡眠中に突然呼吸を止めてしまわないかという、乳幼児期特有の不安と闘っていたという。

「ありがたいことに、夜泣きは結構少ない方ではありました。なので、夜中にチョコチョコ起きるわけではなかったんですけど、急に呼吸が止まってしまう(乳幼児突然死症候群)こともあると聞いてたので、ハッと起きて、子どもが呼吸してるかを確認するみたいな時間があって。なかなか寝てるようで寝付けていなかったですね」。

そんな緊張感の漂う夜間対応において、きゃりーさん夫婦は「翌日のスケジュール」を基準にした柔軟な役割分担を取り入れていたという。

「次の日にどっちが仕事があるかスケジュールを確認して、時間に余裕があるほうが夜間はしっかり見るみたいな感じで振り分けてやってました」。

一方、子どもが成長した現在の藤井隆さん。約20年前の当時、夫婦間では妻からの明確な宣言があり、藤井さん自身は生活全般のフォローに回る形で役割分担が成り立っていたという。

「もう嘘つけないんであれですけど、うちは妻が『一緒に寝ます』ってはっきり言ってくれたので、完全に甘えてしまっていました。その分、買い出しとか、お風呂洗うとか、掃除とか、寝かしつけとか、もう他にできることは僕がやっていましたね」

さらに藤井さんは、当時の多忙なスケジュールの中で子育てに関わることができた背景として、周囲の理解やサポートがあったことへの感謝を口にする。

「子どもをお風呂入れるのがすごく好きだって話をマネージャーに相談したら『じゃあ時間作ろう』って言ってくれて。お風呂入れに帰る時間を作ってくれたんですよ、仕事と仕事の間に。本当に優しい人で良かったなといまでも思ってます」

「子どもが寝た後の自分時間」と
「睡眠不足」の葛藤

子どもを寝かしつけた後、ようやく訪れる夜の静寂。疲れていると分かっていつつも、自分だけの自由な時間を求めてつい夜更かししてしまう経験は、多くの親が共感するポイントだろう。きゃりーさんもまさに、毎晩その葛藤の中にいると笑顔を見せる。

「大体我が子を夜8時とか9時までに寝かしつけをして、そのあと自分もお風呂入ったりご飯食べたりする。すると、なんだかんだ10時、11時。眠いんだけど、『ここからが自分の時間だ!』みたいに思ってしまって、ついドラマを見たり漫画を読んだりして過ごしてしまいますね」

「自分のご機嫌を取る時間」の大切さに理解を示しつつ、藤井さんは自身の経験から「睡眠を取ることで得られるメリット」について語る。以前は仕事のために睡眠を削っていた時期があったというが、年齢を重ねる中で意識に変化が生まれた。

「昔、セリフ覚えが昔すごく早くてよく褒められたんですけど、もう全然覚えられなくなりまして。睡眠時間を削って覚えようとするんですが、ちょっとするとまた忘れていることも多くて。でも、寝たあとは定着していることがあるんですよ。だから『ここで覚えたでしょ、じゃあもう寝ます』って決めて、睡眠は削りすぎないようにしてます」

贈り物や心遣いで支え合う
夫婦のウェルビーイング

子育て中は「子どもを優先しなければ」という責任感から、親自身が休むことに罪悪感を抱いてしまいがちだ。しかし、親自身が心身ともに満たされた状態(ウェルビーイング)でいることこそが、家庭全体の笑顔に繋がる。

藤井さんは、子育て中の妻のメンタルや大変さを少しでも和らげようと、日頃からちょっとした贈り物(プレゼント)や心遣いを贈って妻を支えていたエピソードを明かした。

「(子育て中は)お母さんには本当に敵わないなと思うことがいっぱいあったので。子どもにとってもお母さんと一緒にいるのが安心なのは明らかでしたし、僕も一緒に甘えてました。その分、ちょっとしたプレゼント……指輪とか『はいっ』て渡したりして(笑)。お母さんの気持ちを少しでも引き上げられたらと思ってやってましたね」

この藤井さんの心遣いに対し、きゃりーさんも深く同調する。

「子ども子どもになりがちな中で、パートナーがママ自身のことをケアしてくれるのってすごく嬉しいことだと思います。やっぱりお母さんやお父さんが笑顔で余裕を持っていることが、子どもにとっても一番の安心に繋がりますよね」

実は以前、きゃりーさんが出産された際にも、藤井さんからお子様へ素敵な洋服のプレゼントが贈られたという。きゃりーさんは「それを着せて入学式(入園式)に行きました」と感謝を伝え、藤井さんも「自分の子どもが生まれた時に色んな方にお祝いしていただいたのでお返ししたい気持ちと、自分の子どもがきゃりーちゃん大好きなので!」と笑顔で応えた。

夫婦で協力し、お互いを思い遣ることで、自分自身の時間をつくったり、睡眠をしっかり取って心に余裕を持つこともできる。完璧な親を目指して自分を犠牲にするのではなく、夫婦で笑顔の時間を増やしていくことこそが、子育て中のウェルビーイングを叶える鍵だといえるだろう。

PROFILE

 

 
藤井隆
1972年生まれ、大阪府出身。デビュー曲『ナンダカンダ』(2000年)で、同年NHK紅白歌合戦に出場。俳優としては、TBS放送『逃げるは恥だが役に立つ』(2016)、NHK連続テレビ小説『わろてんか』(2017)など、数々の話題作に出演。2022年より「新婚さんいらっしゃい」の2代目MCに就任。私生活では一児の父として、2006年『ベスト・ファーザー賞』を受賞。温かい人柄と家族想いな一面で知られ、子育て世帯からの支持も厚い。

きゃりーぱみゅぱみゅ
1993年生まれ、東京都出身。2011年、奇抜でポップな世界観が話題となった楽曲『PONPONPON』でメジャーデビュー。以降、『つけまつける』『ファッションモンスター』など、独自の世界観とキャッチーな楽曲が世界中で大ヒットし、これまで4度の世界ツアーを成功させる。プライベートでは、1児の母として、SNSやメディア等で等身大の育児の様子を発信し、アーティスト活動と子育てに奮闘する姿が同世代の共感を呼んでいる。


取材・文/沖田優一郎 写真/金子怜史

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