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安藤優子・藤井隆・きゃりーが睡眠クリエイターに就任!睡眠課題を改善するラボとは

忙しさからつい睡眠を後回しにしがちな子育て世代。しかし、寝不足は日中のパフォーマンス低下だけでなく認知症リスクの増加にもつながる重大な問題だ。そんな、睡眠課題を自分ごととして捉え、改善・行動するための知識を届ける新プロジェクトを紹介する。

行動できているのは約3割?
睡眠の正しい知識を学ぶラボを開設

 

 
睡眠科学とテクノロジーを掛け合わせた先進的な寝具の開発・販売を行う、株式会社ブレインスリープは、睡眠を「興味」だけで終わらせず、実生活の「行動」へ移すきっかけを生み出す新プロジェクト「SLEEP ACTION LAB(スリープ・アクション・ラボ)」を2026年9月15日に始動し、メディア発表会を開催した。

同社代表取締役の廣田敦氏は「睡眠が大切」と認識しつつも実際の行動に移せている人が約3割※に留まる現状を挙げ、知識と実践のギャップを埋めるべく本プロジェクトを発足したと説明した。続いて、ラボ長に就任した、米国スタンフォード大学医学部精神科教授の西野精治氏(ブレインスリープ最高研究顧問)が登壇。日本の平均睡眠時間は世界ワーストレベルであり、特に子育て世代や働く女性の深刻な睡眠不足に警鐘を鳴らした。西野氏は「睡眠は疲れたから取る休息ではなく、日中のパフォーマンスや生活全体の質を高めるすべての土台である」と語り、「寝るための人生ではない」からこそ、日常を充実させるための意識転換を呼びかけた。

また、本発表会では多様な視点から新しい睡眠ムーブメントを創出する「睡眠クリエイター」の任命式も行われた。第一弾として、報道現場の睡眠飢餓体験から「睡眠は翌日のエンジン」と語るキャスターの安藤優子氏、幼少期から眠ることが大好きで「楽しく眠る発信をしたい」と意気込むタレントの藤井隆氏、そして現在2歳児を育てる母として「夜の浅い睡眠や時差の悩みを解決したい」と語るアーティストのきゃりーぱみゅぱみゅ氏の3名が就任した。

※株式会社ブレインスリープによる「睡眠偏差値Ⓡ調査」

眠ることは、将来の自分の脳を守ること
医療の視点でみる睡眠と認知症リスク

 

 
メディカルセクションでは、順天堂大学医学部 脳神経外科学講座 主任教授の近藤聡英先生が登壇し、「睡眠と脳の健康(認知症)」をテーマに最新の医学的知見を解説した。

近藤先生によると、脳の重さは体重のわずか約2%に過ぎないが、全身のエネルギー消費量の約20%を占める非常にアクティブな器官である。この脳には、睡眠中にしか機能しない老廃物の排出システム(リンパ系システム)が存在し、アルツハイマー病の原因物質とされる「アミロイドβ」などを夜間に洗い流している。アミロイドβは発症の約20年前から徐々に脳へ蓄積されるため、発症後の治療ではなく前段階からの予防が極めて重要であり、日々の質の高い睡眠こそが最大の防御策となるという。

さらに近藤先生は、睡眠時間と脳のリスクに関するデータも提示した。睡眠時間は長すぎても短すぎても認知症や死亡のリスクが高まり、特に50代においては「寝過ぎ」も「寝不足」もリスクを上昇させることが分かっている。また、医師の当直明けのようなストレス下での機能評価でも、十分に睡眠を取っている方が適切な判断を下せることが証明されている。「睡眠は単なる休む時間ではなく、未来の自分の脳をメンテナンスするための貴重な時間である」と訴え、子育てや仕事に追われる世代ほど、脳の健康維持のために睡眠を優先すべきであると強調した。

睡眠クリエイターが気になる
睡眠の疑問を専門家が回答

 

 
Q. 安藤優子さん:「寝なきゃいけないとは分かっているが、本当にそんなに規則正しく寝なきゃダメですか?最低何時間寝なきゃいけないとかは?」

A,日本人、特に几帳面な性格の方ほど「きっちり寝なきゃ」と義務感に捉われがちですが、一晩くらい寝られなくても大丈夫。「寝るための人生」ではないのだから、一番重要なのは日中の生活や仕事に支障があるかどうか。適切な睡眠時間は個人差もあるので、そこに問題がなければ、睡眠時間に神経質になりすぎる必要はありません。(西野氏)

Q. きゃりーぱみゅぱみゅさん:「深夜12時頃にライブが終わって帰宅し、クタクタなのにアドレナリンが出まくって眠れず……気づけば朝3時、4時に。最終的に気絶するように寝たと思ったら、朝6時に子どもに『ママ〜!』と起こされて全然寝られませんでした!こういう時は頑張って寝なきゃダメですか?」

A,大きな仕事をやり遂げた直後は過緊張・過覚醒状態になり、体内のホルモン分泌が高まっているため眠れなくて当然です。無理にベッドの中で「寝なきゃ」と固まるのは逆効果なので、一度ベッドから離れるのが正解。毎日のことでなく、自身の満足感が高い日の出来事であれば、その日に無理して寝ようとしなくても心配いりません。(近藤先生・西野氏)

Q. 藤井隆さん:「空腹のまま寝なきゃダメですか?お腹いっぱいになって寝るのが幸せで、ついつい寝る前に食べちゃうんです。……ちなみに、寝る前のお酒はどうですか?」

A,食欲と覚醒は密接に関係しており、空腹時は覚醒物質(オレキシン)が出て目が冴えてしまうため、無理に我慢する必要はありません。ただし、就寝直前の重い食事は消化の負担になるため、お茶漬けなど軽いものを選ぶのがコツ。また、少量のお酒はリラックス効果をもたらし入眠を助けますが、飲む「量」は問題です。適量を守れるなら晩酌も悪くないが、飲み過ぎや頻繁な夜間尿には注意が必要です(西野氏)

小さなことから行動してみよう
今日からできる睡眠アクション

 

 
発表会の締めくくりとして、睡眠クリエイターの3名が「今日からできる睡眠アクション」とその理由を発表した。

安藤優子さん:「安心して眠れる環境を作る」

理由: 布団に入ってから「家の鍵をかけたかな?」などと余計な心配や考え事をし始めると脳が冴えてしまうため、不安要素をあらかじめ取り除いて心を落ち着かせる環境づくりが不可欠だから。

藤井隆さん:「枕を見直す」

理由: 「寝不足だから」と大掛かりな生活改善をしようとするとハードルが高いが、毎日身につける寝具、特に頭を支える枕という身近なアイテムから見直すことなら、今すぐ始めやすいから。

きゃりーぱみゅぱみゅさん:「何も考えず、目を閉じて深呼吸」

理由: 今日の反省や明日の準備など、頭の中に浮かんでくる様々な心配事を一度手放し、深呼吸やリラックスできる音楽に意識を向けることで、身体の力を抜いて入眠モードに入れるから。
 


 
プロジェクトでは、医療専門家による正しい知見や、睡眠クリエイターが自身の睡眠について綴るコラム、手軽に睡眠状態をセルフチェックできる睡眠テスト、睡眠に関する疑問や悩みに答えるマガジンなどのコンテンツを発信していく予定だ。

子どもや仕事のために自分を犠牲にするのではなく、親自身がしっかりと休息を取り、心身ともに満たされた状態で過ごすこと。それこそが家庭全体の幸せをつくる第一歩である。まずは今夜、肩の力を抜いて「まず、寝てみよう。」から始めてみてほしい。

 


文/沖田優一郎 写真/金子怜史

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