俳優・窪塚洋介さんが語る「新しい自転車マナー」デンマークに学ぶ交通安全とは

自転車の交通違反に「青切符」を導入されたこの春。その大きな変化に際し、MATE.BIKEは「デンマークに学ぶ交通安全」記者発表会を3月31日(火)に開催。俳優の窪塚洋介さんと共にマナー向上と安全なサイクリングライフを啓蒙した。

<目次>
1.変わり始めた自転車の価値
2.「青切符」で変わる自転車ルール
3.窪塚洋介さんインタビュー
4.デンマーク発のe-BIKEブランド「MATE.BIKE」とは

 

移動は“自由”から“責任”へ
変わり始めた自転車の価値


右から株式会社MATE.BIKE JAPANマーケティング部金田サラさん、俳優の窪塚洋介さん、デンマーク大使館上席商務官岡崎一史さん

2026年3月31日に開催された、MATE.BIKE記者発表会「デンマークに学ぶ交通安全」。主催社である株式会社MATE.BIKE JAPANからマーケティング部の金田サラさんと、デンマーク大使館上席商務官岡崎一史さんが登壇し、アンバサダーを務める俳優の窪塚洋介さんがゲストとして登場した。

窪塚さんは、2021年の日本上陸時から関わる存在であり、「気づいたら5年」と語るように、ブランドの成長と歩みを共にしてきた。

約5〜6年前、仲間がデンマークの首都コペンハーゲンから日本に持ち込んだ1台のe-BIKEに窪塚さんは魅了された。
「見た瞬間、すごくキャッチーで、太いタイヤに驚いた。乗ってみたらめちゃくちゃ楽しかったのを覚えています。そのe-BIKEがMATE.だったんです」と初めての出会いを振り返る。

「8歳の娘が自転車に乗れるようになってから、家族でご飯を食べに行くときによく乗る」と日常使いしていることを述べ、「息子(俳優の窪塚愛流さん)もMATE.BIKEで高校に通っていた」と明かした。
 

 
イベントでは、MATE.BIKEからも強いメッセージが発信された。マーケティング担当の金田サラさんは「青切符制度は、取り締まりではなく、誰もが安心して移動できる社会への一歩」と話す。その背景には、e-BIKEの普及とともに増えるマナー問題への危機感がある。金田さんは「ルールがあるからこそ、安全で自由な移動が実現する。自転車を“責任ある車両”として捉える文化を広げたい」と語る。

登壇者のデンマーク大使館・岡崎一史さんは「デンマークでは自転車の保有率は自動車の約5倍にのぼり、全移動手段の約15%を占めています」と、自転車先進国・デンマークの現状を紹介。窪塚さん自身もコペンハーゲンを訪れた経験があり、「自転車専用の高速道路があって、インフラ環境が整備されていて、車より早く目的地へ行ける場所があることに驚いた」と、デンマークが自転車大国である所以を実感した瞬間を振り返る。また、「何よりみんな気持ちよさそうに乗っているのが印象的だった。さすが幸福度世界一の都市。しかも、自転車はCO2を排出しないエコな乗り物。世界で最も早くオーガニック認定を取り入れた国もデンマークですよね」と、デンマークの環境意識の高さにも感想を述べた。

 

知らないでは済まされない!
「青切符」で変わる自転車ルール

 

 

今回の発表では、「青切符」(正式名称:交通反則通告制度)について、クイズ形式で理解を深めるセッションも実施しながら詳しく解説された。

窪塚さんはクイズに答えながら、「100種類以上もあるなんて、取り締まるほうも覚えるのが大変(笑)。自分もまだ完璧に理解できていない部分がある。これからしっかり勉強していきたい」と語った。

実際、調査では制度の詳細まで理解している人は2割未満にとどまる。また、「自転車ルールが浸透している」と感じている人も1割程度と、意識の遅れが浮き彫りになっている。

こうした現状に対し、対比的に提示されたのがデンマークの事例だ。同国では自転車保有率は66%と非常に高く、都市部では自動車の約5倍の自転車が存在する。さらに道路は「車道・自転車道・歩道」の三層構造となっており、専用インフラが徹底されている。加えて、幼少期から自転車教育が行われ、ルールを守る意識が自然と身につく仕組みが整っている。「ルールは制限ではなく、スムーズに移動するための共通認識」という考え方が社会全体に浸透していることなど、日本との大きな違いだ。

日常生活で特に注意したいルール

自転車関連の交通事故件数は、令和2年(2020年)以降、横ばい。また、自転車乗車中の死亡・重傷事故のうち、約4分の3は自転車側にも法令違反がある。今回の交通反則通告制度、いわゆる青切符導入はそういった危険運転や違法行為の抑止を目的としている。青切符の交付の対象になるのは、信号無視やながら運転など、100種類以上。対象は対象は16歳以上だ。

ここでは特に気をつけたい違反行為やルールについてピックアップする。
 

<特に注意したい違反行為と反則金額>

携帯電話使用等(保持):12,000円
遮断踏切立入り:7,000円
信号無視:6,000円
一時不停止:5,000円
軽車両乗車積載制限違反(二人乗り等):3,000円
イヤホンをつけて周りの音が聞こえない状態での運転:5,000円
傘差し運転:5,000円
無灯火:5,000円

 

子どもの送り迎えの際に自転車に乗せるときの注意

安全基準を満たした幼児用座席を備えた自転車であれば、6歳未満(小学校就学前)の幼児を乗せることができる。
例えば、SGマーク等が付いた「幼児2人同乗基準適合車」であれば、幼児2名を乗せて運転しても違法にはならない。ただし、運転者は16歳以上で専用チャイルドシートを使用しなければならず、ヘルメットの着用が努力義務として定められている。

また、SG基準では前形の幼児用座席の体重の上限を15kg以下、後形の幼児用座席の体重の上限を24キログラム以下と定めている。

幼児の送り迎えに自転車を使用している方は自身の自転車がきちんと基準を満たしているか確認しよう。

出典:警視庁(https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/bicycle/rule.html )

 

自転車が守るべき5つの基本ルール

01,キープレフトで車道を走ろう
軽車両である自転車は、車道の左側を走ろう。予測しやすい動きを意識し、自身はもちろん、すべての人にとって安心で気持ちの良い通行を

02,安全確認は念入りに
交差点では信号と一時停止を守ろう。青信号でも周囲の状況を確認しながら進行すると、思わぬ危険を未然に防ぐことができる。

03,夜間はライトを点灯
暗くなったらライトを点灯し、自分の存在を周囲に知らせよう。視認性を高めるために、反射板の取り付けを忘れずに。

04,飲酒運転はしない
飲酒後の運転は重大事故につながる恐れがある。リスクから自身を守るためにも。飲んだら乗らない、乗る人に飲ませないことを徹底しよう。

05,ヘルメットを着用
万が一のときに命を守るヘルメットは、より安心して走行するための基本的な備えとして着用が推奨されている。

 
MATE.JAPANの特設サイト「SAFER MOVES FOR ALL」では自転車走行における危険行為や違反内容をわかりやすく整理されている。子どもの安全を守り、快適なサイクルライフを送るためにもぜひ一度チェックしてみてほしい。

 

 

窪塚洋介さんインタビュー
“カッコいいマナー”が社会を変える

 

 

ゲスト登壇された窪塚さんに、自転車と子育てについて一問一答式でインタビュー。

――自転車でどんなことが実現しますか?

窪塚:風を感じたり、景色を眺めたり、乗っている時間を有意義にしてくれて、「いま」という時間の価値を上げてくれる。嬉しいとか楽しいとか、気持ちいいとか、満足感に浸れるのが自転車のいいところですね。

――4月からの青切符の導入をどう受け止めていますか?

窪塚:正直、まだ全部は把握できてないです(笑)。でも、こういう機会にちゃんと学ぶことが大事だと思います。例えば、車道を自転車で走るときも、ルールがあれば、クルマも安心して動けるし、自転車も。自由でいられる。ルールで厳しく縛られるというよりも、今まで以上に自転車に乗る自由度が上がると思いますね。

――交通ルールを守ることを「義務」ではなく「カッコいいこと」として広げていくには、どんな発想やアプローチが必要だと思いますか?

窪塚:さりげなくゴミを拾える人ってカッコいいですよね。僕もやってますけど(笑)。見た人が「あ、カッコいい」と思って、それがじわじわ広がっていく。青切符もそんな感じで広がっていくといいですね。ルールを守って悪いことなんて一つもない。僕は、ルールを守るたびに「運気が上がる」「徳を積む」「幸福度が上がる」と捉えています。

――ヘルメット着用も含めて、安全対策を“生活やファッションに自然に馴染ませる”ため に、どんな工夫や意識が大切だと思いますか?

窪塚:色とか形とか、自分のその日のファッションに合わせてトータルでコーディネートして、今日は何にしようか、と選ぶ楽しさにしたらいいと思います。MATE.からカッコいいヘルメットが発売されたらいいですよね。

――今回のイベントテーマでもあるデンマークの自転車文化から、日本の子育て世代が取り入れられそうな「無理なく安全を守るヒント」は何だと感じましたか?

窪塚:デンマークに行って一番感じたのは、気持ちよく自転車で走れるインフラが整っていること。安全で速い。小さい頃から自転車に安全に乗るための教育がしっかりされている。日本もインフラが整うと、より快適に自転車に乗れるようになると思います。

――「危ないからダメ」と言うだけではなく、子ども自身が安全を考えられるようにするために、どんな声かけや関わり方をされてきましたか?

窪塚:僕自身は、小さい頃に歩道の段差で転倒したりとか、痛い目にいっぱいあってきたので、子どもには同じ轍を踏まないように(笑)どうしたら危ない目にあわないかをしっかり伝えてます。

――窪塚さんが自転車に乗るうえで大切にしている「安全との向き合い方」は、いつ・どんな経験から生まれたものですか?

窪塚:そういえば小さいころ、近くの交通公園に信号機とか横断歩道があって、そこへ親父にたまに連れて行ってもらったのを思い出しました。いま思えば、あれも交通ルールを学ぶ大切な機会だったと思う。

——自転車に乗っている時、とくに気になることはありますか?

窪塚:娘と一緒に走っていると、ちょっと怖い運転をする人もいる。事故にはなってないけど、そういうリスクは減らしていきたいですよね。僕はクルマにも乗るので、車道を走っている自転車が危ない運転をしているとイラっとすることもありましたが、そんなときは“ひと呼吸”置いて、深呼吸すると冷静になれます。起きたことに対する“反応”は自分で選べる。感情的にすぐに反射することがなくなりました。逆に危ない運転のクルマもいるので、(お互いマナーを守ることは当たり前ですが)自転車に乗る人も冷静さを持てるといいですね。

デンマーク発のe-BIKEブランド「MATE.BIKE」とは

MATE.BIKEはデンマーク・コペンハーゲン発のe-BIKEブランド。2016年創業、2021年日本上陸。ファットタイヤと折りたたみ機構を備えたデザイン性の高さと、電動アシストによる快適な走行性能。単なる移動手段ではなく、「ライフスタイル」や「価値観」を表現するモビリティとして展開中。MATE.BIKEのチャイルドシート搭載モデル「MATE GO+」は、低重心構造により、チャイルドシート搭載時でも安定感抜群。7段変速ギアと3段階のアシストレベルを利用すれば、坂道もストレスなく走行できる。子どもが大きくなったらチャイルドシートを取り外し、買い物や通勤など長く使い続けられるのも魅力だ。

 

 
¥220,000円(税込) ~
カラー:全7色 車両重量:21.0kg バッテリー容量:7.8Ah


問/MATE.BIKE JAPAN TEL:03-6421-0866 


文/脇谷美佳子

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