【国際遊びの日に考える】レゴグループの研究調査から見えてきた、ウェルビーイングに近づく親子の遊び時間とは

「本当はもっと子どもと遊びたい」——そう思いながらも、日々の忙しさに追われてしまう。そんな感覚を抱えている保護者は少なくないはずだ。 デンマーク発の玩具メーカーであるレゴグループが発表した最新の調査は、まさにその“理想と現実のギャップ”を浮き彫りにした。6月11日は国連が定める「国際遊びの日」。親子の遊び時間がウェルビーイングに与える影響を、考えてみる。

<目次>
1.「遊びたいのに遊べない」親子のリアル
2.週5時間が、家族の幸福度を変える
3.なぜ“遊び”がウェルビーイングにつながるのか
4.親に求められるのは“教えること”ではない
5.生活の中で、遊びの時間を意識する

「遊びたいのに遊べない」親子のリアル

レゴグループの調査は世界30カ国、約45,000人の親子を対象に実施され、そこで明らかになったのは、非常にシンプルでありながら見過ごせない事実だ。
多くの親が「もっと子どもと遊びたい」と感じている一方で、実際にはその時間を十分に確保できていない。また「遊びが足りていない」と感じている子どもも一定数存在しているというものだ。
このズレは、単なる意識の問題ではない。仕事や家事といった日常のタスクに加え、スマートフォンやデジタルコンテンツの普及によって、可処分時間の中で「遊び」が後回しにされやすい構造が生まれている。
つまり今の親子は、「遊びたくない」のではなく、遊びを優先できない状況に置かれていると言えるのだ。

 

週5時間が、家族の幸福度を変える

今回の調査でひとつの指標として提示されたのが、「週5時間以上の遊び時間」。
この時間を確保している家庭では、親子ともに幸福度が高い傾向が見られるとのこと。重要なのは、毎日長時間遊ぶことではなく、まとまった時間を意識的に確保することなのだ。
忙しい日常の中では、「少しだけ遊ぶ」ことはできても、「しっかり遊ぶ」時間は意外と取れていない。しかし、その“まとまり”こそが、親子関係や心理的な満足度に影響を与える分岐点になる。
裏を返せば、断片的な関わりだけでは、十分な効果は得られにくいのだ。

 

なぜ“遊び”がウェルビーイングにつながるのか

では、なぜ遊びがここまで重要なのだろうか。
レゴグループの研究では、遊びには感情の安定や問題解決能力の向上、さらには親子間のコミュニケーションを深める効果があるとされている。ただし、それ以上に重要なのが、「評価されない時間」であるという点だ。
日常生活の多くは、成果や正しさを求められる場面で構成されている。しかし遊びの時間には、明確な正解も評価基準も存在しない。だからこそ子どもは、自分の発想をそのまま表現することができる。
この“自由さ”が、自己肯定感や主体性の土台を形づくっていくのだ。

 

親に求められるのは“教えること”ではない


ここで重要になるのが、親の関わり方。
多くの保護者は「どう遊べばいいのか」「どんな遊びが教育的なのか」を考えがちだ。しかし、今回の文脈において、親に求められているのは“その逆の姿勢”。
つまり子どもに正解を教えるのではなく、試行錯誤を見守ること。完成度を評価するのではなく、過程に目を向けること。そして、必要以上に手を出さないことだ。
親の役割は“導くこと”ではなく、寄り添うことに近いのかもしれない。

 

生活の中で、遊びの時間を意識する

今回の調査が示していることは、決して特別なことではない。
親子ともに遊びを求めているにもかかわらず、その時間が不足していることが露呈し、そして、週5時間というひとつの目安が、関係性や幸福度に影響を与えていることが分かった。
忙しい日々の中でこそ、「遊ぶ時間」をどう位置づけるかが問われている。


「遊びが持つ力を通じて未来の担い手を育むこと」を使命とする企業LEGO group。レゴ®ブロックを中心とした「LEGO System in Play」は、組み立てと再構成を繰り返すことで、自由な発想と創造性を引き出す遊びの仕組みである。子どもから大人までが主体的に試行錯誤できるこの遊びの特性は、思考力や問題解決力を育む基盤として位置づけられている。現在、同社の製品は世界各国で展開されており、遊びを通じた学びの価値を広く発信している。

文:PARENTS Well-being編集部

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