つわりに悩む妊婦さんへ新たな選択肢。海外で広く使われる治療薬が日本上陸へ

日本の妊婦の半数以上が悩まされるつわり症状に対し、現在国内には認可された専用の治療薬が存在しない。こうした現状を変えるべく、持田製薬はカナダのDuchesnay社と提携し、世界43か国で承認されている治療剤「Bonjesta」の日本国内における開発と販売へ向けた第一歩を踏み出した。女性のライフステージに寄り添い、健やかな暮らしを支える医療のイノベーションである。

持田製薬は2025年12月15日、カナダのスペシャリティファーマであるDuchesnay社との間で、妊娠時の悪心・嘔吐治療剤「Bonjesta(以下、本剤)」の日本国内における開発および販売に関する契約を締結したことを発表した 。本契約に基づき、持田製薬は日本国内での製造販売承認取得に向けた本格的な開発をスタートさせる。

世界43か国で承認された選択肢が、日本の「ドラッグロス」を解消へ

妊娠初期における悪心・嘔吐、いわゆる「つわり」は、日本の妊婦の半数以上が経験する極めて身近な症状である 。しかし驚くべきことに、現在日本国内には妊娠時の悪心・嘔吐に対する効能・効果で承認された医薬品は一つも存在していない。本剤はドキシラミンコハク酸塩とピリドキシン塩酸塩を有効成分とする経口の配合剤であり、米国(2016年承認)や欧州(2023年承認)をはじめ、すでに世界43か国でその効果と安全性が認められている。

これまで日本国内では未承認であったため、厚生労働省が日本産科婦人科学会からの要請を受け、開発企業を公募していた経緯がある 。本剤の日本市場への導入は、海外との医療格差である「ドラッグロス」の解消に大きく寄与する画期的な試みとなる。

人生のあらゆる段階における、女性の健康とQOL向上を願って

パートナーであるDuchesnay社は、長年にわたり妊娠期や授乳期において安全かつ有効に使用できる薬理学的な治療手段の開発に注力してきた企業である。「世界中の女性が自身の状態に適した専門的な治療を受ける権利がある」という強い信念のもと、今回の持田製薬との提携により、日本国内の女性へ新たな選択肢を届けようとしている。

つわり症状の負担軽減:妊婦の身体的・精神的な負担を和らげることで、妊娠期の女性がストレスを少なく働き、心地よく生活できる環境を整えていく。

2030年までの製品上市へ:両社は共通の使命のもと、日本国内における確実な開発を進め、2030年までの製品上市の可能性を見据えている。

新しい命を迎える家族の日常が、より豊かで幸福なものになるように。女性のライフステージに寄り添う医療の進歩は、私たちのWell-beingな未来を確かに支えてくれるだろう。

DATA

持田製薬株式会社:1913年の創業以来、独創的な医薬品の研究開発に取り組み、循環器や消化器、そして産婦人科といった重点領域において特色ある医療ニーズに応え続けてきた。同社は「女性の様々なライフステージのサポート」を重要な価値として掲げ、すべての女性がより健康で、自分らしく活躍できる社会の実現を目指している 。

発売日:2030年までの製品上市の可能性を見据え開発中
取り扱い:日本国内(製造販売承認取得後に展開予定)
公式サイト:https://www.mochida.co.jp

参照元:2025 年 12 月 15 日配信 持田製薬株式会社 プレスリリース 『妊娠時の悪心・嘔吐治療剤「Bonjesta」の日本国内における開発および販売に関する契約締結のお知らせ 』


文:PARENTS Well-being編集部

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