【2026年最新】ベビーカー選びに異変。SNS世代が「タイパ」より「実店舗での確信」を求める理由

ベビーカー市場において、デジタルネイティブ世代による「実店舗回帰」が進んでいる。SNSでの予習と実店舗での「答え合わせ」を組み合わせる新たな購買スタイルは、失敗を避けたい親たちの切実なニーズの現れといえる。

子育て世帯にとって最大の投資のひとつであるベビーカー選び。かつては国内大手ブランドの定番モデルが市場を席巻していたが、価値観が多様化する現代、その選択基準は「知名度」から「自身のライフスタイルへの適合性」へと大きくシフトしている。

マーケティング戦略支援を行う株式会社ラクシュミが2026年5月に発表した定点調査報告書によると、ベビーカーカテゴリでは、「サイベックス」がシェアを急伸させる一方、購買チャネルの変容という興味深い現象が確認された。市場の地殻変動とも言えるこの動きは、現代の親たちが抱く「失敗したくない」という心理を色濃く反映している。

「デジタル予習」を経て、最終的な走行性能の「確信」を店舗で得る

調査結果において最も注目すべきは、サイベックスのシェアが2022年の7.56%から2026年には16.67%へと急伸した点である。SNSを駆使して徹底的に情報を精査する現代の親たちは、単なる知名度ではなく、自身の生活環境に合致する機能美をシビアに見極めている。

SNSでの予習を経て、最終的な走行性や操作感の「確信」を得るために、あえて実店舗での決済を選ぶスタイルが定着している。

「多極化」が進む市場と、実店舗回帰の強まり

ブランドシェアの推移を見ると、国内ブランドが安定・微減傾向にある中、特定の強みを持つブランドが支持を広げる「多極化」が鮮明となっている。また、実店舗での購入率も2022年の72%から79%へと上昇。これは、情報の氾濫に疲弊した消費者が、失敗を避けるために「リアルの実体験」をこれまで以上に求めていることの証左といえるだろう。

走行性能へのこだわり:段差の乗り越えやすさや小回りの良さなど、スペック値以上に「体感」が重視される傾向にある。

確信を得るためのプロセス:ユーザーはネット上の口コミを参考にしつつも、最後は自身の直接体験を信頼して意思決定を行っている。

氾濫する情報の中で、自らの感覚を信じて選ぶというプロセスは、子育てにおける「最初の成功体験」としての価値も持ち合わせているのではないだろうか。

安さよりも「確信」を。納得感のある一台を選ぶことが、日常の移動をより豊かな時間へと変えていく。

DATA

調査対象:20歳〜49歳女性(末子妊娠中、0歳、1歳の子を持つ女性を分析対象)
有効回答数:ベビーカー購入者 276名
調査期間:2026年3月末〜4月初旬
調査手法:インターネット調査(定点調査)
比較対象:2022年12月調査、2024年2月調査
公式サイト:https://www.lakshme.co.jp/

参照元:株式会社ラクシュミ 調査プレスリリース


文:PARENTS Well-being編集部

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