【市場分析】チャイルドシート選びで「価格」の優先順位が低下。親が「取り付けやすさ」を熱望する背景
2026.05.12
チャイルドシート市場において、ブランドシェアの変動が起きている。消費者が安全性という概念の中に「ミスなく正しく使えるか」という視点を強く持ち始めていることが、最新のデータから浮き彫りとなった。
自動車による移動が欠かせない地域において、チャイルドシートは子どもの命を守る最も重要なライフラインである。近年、このカテゴリにおいて消費者の選好基準が「カタログ上の安全スペック」から「ヒューマンエラーを防ぐユーザビリティ」へと大きく傾いている。
マーケティング戦略支援を行う株式会社ラクシュミの最新データによれば、2022年比で「アップリカ」が23.00%から30.71%へ、「西松屋(SmartAngel)」が5.85%から10.24%へと急伸。その背景にあるのは、単なるブランド知名度ではなく、設置に対する「不安の解消」である。

「価格」よりも「リスク回避」を優先するメリハリ消費
調査によれば、購入時に「取り付けのしやすさ」を重視する声が43.05%へと大幅に上昇した。興味深いことに、物価高騰が続く社会情勢にありながら、「価格」を重視する割合は低下傾向にある。これは、子育て世帯における「守るべきもの」への投資が明確化している結果といえる。
設置ミスという致命的なリスクを回避するため、操作の簡便性に対して相応の投資を厭わない消費者の姿勢が鮮明となった。
店頭でのタッチポイントが育む信頼
シェアを伸ばしているブランドの共通点として、実店舗における強力なタッチポイントが挙げられる。複雑な構造を実機で理解し、自身の車への適合性を納得した上で購入する流れが、消費者の決断を後押ししている。
ユーザビリティの重視:トップの重視基準である「安全性(55.08%)」に次いで、取り付けやすさが必須条件となりつつある。
店頭営業の強み:実店舗での説明や実演が、購入決定における大きな安心材料(リスクヘッジ)となっている。
「命を守る」という目的が共通であるからこそ、その手段において「誰もが失敗しない」ための機能が、今、最も求められていると言えるだろう。
確実な操作こそが、最高の安全性能になる。利便性を追求した選択は、家族のドライブに心のゆとりをもたらす。
DATA
調査対象:20歳〜49歳女性(末子妊娠中、0歳、1歳の子を持つ女性を分析対象)
有効回答数:チャイルドシート購入者 254名
調査期間:2026年3月末〜4月初旬
調査手法:インターネット調査(定点調査)
比較対象:2022年12月調査、2024年2月調査
公式サイト:https://www.lakshme.co.jp/
参照元:株式会社ラクシュミ 調査プレスリリース
文:PARENTS Well-being編集部
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