「限られた時間の中で120%の力を出す」弘中アナが語る、子育てと仕事の両立とは

テレビ朝日アナウンサーの弘中綾香さんによる初の出産・育児エッセイ『たぶん、ターニングポイント』が1月に発売された。日々変化する子育ての今の様子や、家庭と仕事を両立する弘中さん流のコツを聞いてみた。

 

もどかしさもあるけれど
子どもの成長を楽しむ日々

ORICON NEWS「第20回好きな女性アナウンサーランキング」で〝殿堂入り〞を達成した、テレビ朝日アナウンサーの弘中綾香さん。
これまでも3冊のエッセイを出版し、等身大の語り口が多くの共感を呼んできた。そして今年1月には、4冊目の著書かつ初の出産・育児エッセイとなる『たぶん、ターニングポイント』が発売。エッセイに描かれている産後からもまた月日が経ち、今の子育ての様子や心境を聞いてみた。
「娘は今2歳で、イヤイヤ期なのかなって。自我が芽生えてきて、お着替えやお出かけにも時間がかかって、なかなか思う通りにいかない日々です」。
弘中さん自身も、子どもがいることで、フットワークの軽さを活かした動き方や働き方はできなくなったことが、大きな変化だという。
「でも、ありきたりかもしれませんが、子どもが昨日できなかったことを今日できるようになったり、言葉や語彙が爆発的に増えてきたり、そんな成長を見ているのは面白いし、楽しいです」。
最近印象的だったのは、子どもの想像力やストーリーを作る力が伸びてきたこと。
「ごっこ遊びができるようになって、『お化けが来るから隠れて!』 と言ったりとか、ぬいぐるみを使ってお人形ごっこをしたりとか。 絵本を読んでもストーリーをちゃんと理解しているのを感じられて、成長しているのかなって思います」。
 

得意なことは自分でやって、
苦手なことは助けてもらう

共働きで、夫婦ともに多忙な弘中さん。エッセイでも産後ケア施設やベビーシッター、家事代行などを積極的に活用していると語っていた。家庭で家事・育児をどう分担してやりくりしているのだろうか。
「実は、そんなにきっちり分担をしてなくて……保育園に子どもを送るのは夫で、お迎えは私なんですが、それ以外は私がやるか、アウトソーシングにかなり助けられてます」。
弘中さん流、アウトソーシングの活用術は?
家事の中でも苦手なことはやってもらって、得意なことや苦じゃないことは自分でやってるって感じですね。私の場合、料理とかはほぼ自分でやってます」。
上手く人に助けてもらうことで、今は仕事と家庭とのバランスが取れているという。
 

職場とのコミュニケーションで
仕事を柔軟に調整

産休・育休の取得後、0歳児入園を決め、5ヶ月で仕事に復帰した弘中さん。
「早いね」と言われることもあったが、自分ではまったく早いとは思っていなかったという。
「不安なこともあるにはありましたが、早く仕事に復帰したかったので、4月を待ってた!ってくらいの勢いで(笑)ネガディブな気持ちはあまりなかったです」。
一方、弘中さんの夫も、弘中さんの産後に1ヶ月の育休を取得。ただ、男性の育休の取り方については、実際にやってみて思うことがあった。
「その時期は産後ケア施設のサポートも受けていたので、今思えば、1ヶ月ぎゅっと取るのとは別のやり方もあるのかもしれないなって。例えば、子どもが1歳になるまでは週休3日にするとか、定時で帰れるようにするとか……うちの会社に実際そういう人がいるのを見て、私にも気づきがありましたね」。
弘中さん自身、現在は働き方を調整している。多忙なイメージのあるテレビ局のアナウンサーだが、実は柔軟な働き方もしやすい環境だそう。
「20代の頃は、急な仕事でも『すぐ行きます!』って感じでしたけど、今はあらかじめ上司としっかりコミュニケーションを取って、何ができて、何ができないかをはっきり伝えてあります。例えば、時間が遅くなる仕事は3〜4週間前に言ってもらって、その日は子どもを母に頼んだり、シッターさんにお願いしたり。周りにも私の状況や希望を伝えてもらっているので、無茶な仕事を振られて困ることはないですね」。
子育ては、短距離走ではなく長距離走。子育てをしながら長く仕事を続けていくには、柔軟な働き方・休み方を長期的に選べることや、職場と丁寧なコミュニケーションを取って、家庭の状況を共有していくことが大切だと言えそうだ。
 

限られた時間の中で
120%の力を出す

個人の状況に合わせて調整がしやすい背景には、テレビ局ならではの〝文化〞もある。
「アナウンサーにとって、誰かの代わりに仕事をもらえることは 『嬉しい』ことなんです。私も20代の頃は、先輩がいろんな事情でできなくなった仕事をもらって、頑 張って爪痕残して……ってやってきたので。今は逆に、私ができない仕事を後輩にやってもらうことが、後輩のチャンスにもなる。だから、仕事を減らしたら職場に迷惑かも、みたいに悩むことはないですね」。
働き方の変化を実感してはいるものの、それにストレスを感じることはない、と語る。
時間的制約があるからこそ、その時間の中で120%の力を出そう!って考え方を変えました。〝質で勝負する〞っていうのが、今の目標です」。
まさにターニングポイントにいる弘中さん。「子育てについても、本当にまだまだこれから。先輩方に教えてほしいことばかりです」と素直に語る。子育ても仕事も、これからのさらなる変化と進化が楽しみだ。
 

弘中綾香 AYAKA HIRONAKA

アナウンサー。1991年生まれ。2013年テレビ朝日に入社。同年より音楽番組「ミュージックステーション」でサブMCを担当。主に、バラエティー番組などで活躍。23年ORICON NEWS「第20回好きな女性アナウンサーランキング」で、“殿堂入り”を達成。同年第1子女児を出産。著書に『弘中綾香の純度100%』(マガジンハウス)、『アンクールな人生』(KADOKAWA)など。そして、2023年に第一子を出産した弘中綾香さんが、その前後で感じた戸惑い、葛藤、そして変化を、当時の鮮度のままに記した初の出産・育児エッセイ『たぶん、ターニングポイント』(朝日新聞出版刊)が好評発売中!
 


¥1,840(税込)
(朝日新聞出版刊)

 

 


写真/金子怜史
文/征矢里沙
ヘアメイク/黒沢かんな
 

PARENTS Well-being VOL.1より転載

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