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【解説】身近なもので起きた事故を解説!日焼け止めや浮き輪に潜む落とし穴とは?

夏のプールでは欠かせない浮き輪や日焼け止め。そんな必需品も正しく使用しないと、それが原因で子どもたちが思わぬ怪我を負ってしまうことがある。今回は日本小児科学会の傷害速報を参考に、身近なもので起きた事故事例を解説する。

半閉鎖空間での
日焼け止めスプレー使用による化学性肺炎

紫外線が強い日々に欠かせない日焼け止め。中でも噴霧剤を含むスプレータイプは手軽に塗ることができる魅力があるが、閉鎖空間での過剰使用や誤った使用方法により,健康被害を引き起こす可能性がある。

とある事例では11歳の女子が半閉鎖空間で日焼け止めスプレーを噴霧して遊んでいたところ、呼吸困難になり、それを父親が発見して救急要請した。遊んでいたスプレーには炭化水素(LPG や水添ポリイソブテン)が含まれており、揮発性が高く,粘度が低いため,それらが原因となって肺傷害を引き起こしたと考えられる。日焼け止めに限らず、スプレーを使用する際は換気するように注意しよう。

 

 

サプリメント内服による
ビタミンD中毒

足りない栄養素を補うのに有用なサプリメントだが、場合によっては過剰摂取になってしまう可能性がある。特にビタミンDは脂溶性ビタミンの一種で様々な動物性食品やサプリメントに含まれている。そして、その摂取基準は7歳男児であれば目安量は5.5μg/日で,耐用上限量は40μg/日とされている。15~17歳の場合、目安量は9.0μg/日で,耐用上限量は90μg/日なので、基準が大きく異なることがわかる。

もし、これを意識せずに大人と同じ量のサプリメントを子どもが服用すると、ビタミンD中毒を引き起こしてしまう可能性がある。以下の事例では嘔気・嘔吐、夜間の入眠困難、中途覚醒(1~2時間おき)、微熱(37.5~38.0℃)などを7歳の男子が発症している。

 

 

腕・胸部一体型浮き輪の誤使用

海やプールで多用される浮き輪だが、腕・胸部一体型の浮き輪などは多種多様な商品があり、それらの装着方法はまちまちだ。そのため、きちんと説明書を読まないと思わぬ事故を引き起こす場合がある。ある事例の場合、購入した腕・胸部一体型浮き輪に説明書が付属しておらず、また類似商品をインターネット上で見た際には胸でバックルを固定し、背部に浮き輪を備える商品だったため、保護者は前後逆に装着法を認識。結果、胸部に当たるはずの浮き輪が背部に装着されてしまった。

その結果、水位が浅い(子どもでも足がつく程度の深さ)プールで遊んでいたにも関わらず、保護者が10秒ほど目を話した際に3歳の子どもは腹臥位(うつ伏せに近い姿勢)で溺水してしまった。幸い、プールの救護所で迅速な心肺蘇生が実施されたことで一命をとりとめた。子どもが溺れるときは声も出さず,水面を叩くわけでもなく静かに沈むとされるため、水回りではより注意深く様子を見ることが必要だ。

 

 


参考文献:日本小児科学会
文:PARENTS Well-being編集部

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