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【コラム】『ごきげん夫婦』と『ふきげん夫婦』の分かれ道!夏休みに試される夫婦のチーム力と、私たちが「ごきげん」を選ぶ理由とは?【第1回】

職場も家庭も
「人間関係の本質」はまったく同じ

企業研修で「ハラスメント防止」や「心理的安全性の高いチームづくり」をお伝えしていると、よく受講者の方からこんな声を聞きます。

「職場での部下育成や対話のコツは分かったけれど、家に帰ると妻(夫)にはついつい感情的になってしまって……」

しかし、私の20年のキャリアから断言できるのは、「職場でのチームビルディングも、家庭での夫婦関係も、人間関係の本質(土台)はまったく同じである」ということです。

アドラー心理学では、人間関係の土台として「相互尊敬(相手のありのままを認める)」と「相互信頼(無条件に相手を信じる)」という「ヨコの関係」を最重視します。
職場で上司が部下に対して「上から目線(タテの関係)」で正論を振りかざしたり、アメとムチでコントロールしたりしようとすると、部下のやる気はくじかれ、心理的安全性が失われます。これと全く同じ構造が、家庭内の夫婦間でも起きています。

「夫(妻)が言ったことをやってくれない」と不機嫌になり、言葉のナイフで相手を刺したり、無言のプレッシャーを与えたりする。これはまさに、家庭内での「権力争い(パワーゲーム)」に他なりません。

職場でも家庭でも、人が動き出したくなるのは「恐怖や不機嫌によるコントロール」ではなく、「共感」と「勇気づけ(困難を克服する力を与えること)」なのです。
 

 

自分とパートナーの「選択」に気づく1年間を目指して

本連載『ごきげん夫婦とふきげん夫婦の分かれ道』では、年間を通じて、夫婦が日常で直面するリアルな情景を取り上げながら、アドラー心理学の実践的なアプローチをご紹介していきます。

•「どっちが正しいか」の正義の押し付け合いを手放すには?
•イライラや怒りの感情が湧いてきたとき、どう自分をコントロールする?
•相手の問題に土足で踏み込まず、自分の課題と「分離」するコツとは?
•「褒める・叱る」をやめて、相手を本気で「勇気づける」対話とは?

難しい理論を丸暗記する必要はありません。

記事を読みながら、「あ、今日の自分、ちょっと戦闘モードで『対戦相手』になっていたな」「次は『チーム』として声をかけてみようかな」と、自分自身や夫婦の関わり方に「ハッ」と気づいていただくこと。
そして、記事をパートナーにシェアしたり、「今度アドラーの先生がこんなこと言ってたよ」と話題にしたりして、夫婦の風通しの良い対話が生まれること。
それが、この連載の最大の目的です。
 

 
次回は、秋の気配とともに夏の疲れが出始める時期。「自分ばっかり大変!」とつい陥りがちな「家庭内マウンティング」の罠と、そこから抜け出し、家庭の土台となる「ヨコの関係」のつくり方について、具体的にお伝えしていきます。
これから1年間、皆さんと一緒に「ごきげん夫婦」への道のりを探求していけることを、心から楽しみにしています!


文:熊野 英一

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