父の日に「何もしない」は母の日の2倍。調査から見えた、現代の家庭が抱える「感謝の格差」と母の重圧

母の日に感謝を伝える人が約8割にのぼる一方で、父の日を「スルー」する層がその2倍に達するという対照的な実態が明らかになった。背景にあるのは、母親への過度な期待と役割の重さ、そして父親の家庭内における孤立や関与の薄さだ。家族の在り方が問われる今、改めて互いのライフバランスを考える。

2026年5月8日、働く女性のリアルな仕事観を調査する『女の転職type』が「母の日」に関するアンケート結果を公開した。そこには、母親への深い敬意の裏側で、父親の影が薄くなっているという現代家庭のアンバランスな姿が映し出されている。

「父の日」の希薄化と、可視化された感謝の温度差

今回の調査で最も注目すべきは、母の日と父の日に対する意識の乖離である。母の日に「特になにもしない」と答えた人が約2割であったのに対し、父の日ではその約2倍にあたる38.7%が「なにもしない」と回答した。父の日は母の日ほど、感謝を伝える習慣が定着していないのが現状だ。

父の日の影が薄い事実は、父親の家庭内における存在感や、コミュニケーションの希薄さを象徴しているのではないだろうか。

97.9%が感じる「母の重圧」を、家族で分かち合うために

一方で、母親に対する視線は非常にシビアである。日本の母親が担う役割について、97.9%が「重い」と回答し、約6割が母親と同じ働き方を「したくない」と考えている。家事の負担や自分自身の時間の少なさを間近で見てきたからこそ、次世代はより自由で柔軟な生き方を求めているのだ。

「1人の時間」という切実な願い:もし自分が母親なら欲しいものとして、「外食」に次いで「1人になれる自由な時間」が上位に挙げられた。これは、母親たちが日常的にいかに自分の時間を削っているかの証左である。

共創するウェルビーイング:父の日や母の日を単なるギフトの贈呈機会とするのではなく、家族それぞれの負担やワークライフバランスについて語り合う「対話の契機」とすべきだ。

誰か一人の忍耐に依存するのではなく、家族全員が自分らしくいられること。そんなウェルビーイングな未来を実現するために、私たちはまず、家庭内の小さな役割の不均衡に向き合う必要があるのだ。

父の日をきっかけに、父親がより主体的に家庭に関わり、母親の重荷を共に担う。その対話こそが、最高の贈り物となる。

DATA

調査名:第128回「母の日、どうする?」データで知る「女性と仕事」
有効回答数:284名
対象:『女の転職type』会員(女性と性自認している方)
調査期間:2026年3月6日~3月12日
調査主体:株式会社キャリアデザインセンター
公式サイト:https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-128/

参照元
:PR TIMES(株式会社キャリアデザインセンター プレスリリース)


文:PARENTS Well-being編集部

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