【解説】妊娠期・出産期の情報収集の落とし穴に注意!情報氾濫に飲み込まれないためには?
2026.08.03
SNSやAIの発展により、手軽に情報を得られるようになった社会。その一方でそれらの情報がいつも正しいとは限らず、情報が錯綜してしまうことも。様々な情報が氾濫するこの社会で正しく冷静に情報を得るためにはどうしたらよいのだろうか? 今回はコープ共済の資料や専門家の意見を参考にしながら、妊娠期・出産期の情報氾濫について解説していく。
情報が多すぎるがための不安
大きなライフイベントである妊娠・出産には恐らく不安にならない人の方が少ないだろう。健康管理や出産準備、育児に関するものはもちろん、些細なことですら不安を覚えてくる。そんな中で、今の社会はSNSやAIの発展により、手軽に情報にアクセスでき、自身の不安について調べることができる。だが同時に、それらの情報には偽・誤情報や真偽不確かな情報が混入しており、それらに惑わされる人々も増加しつつある。

妊娠・出産期における
情報収集と情報氾濫の実態
日本コープ共済生活協同組合連合会は今年、全国の20~40代の男女1,500人の、妊娠・出産経験のある当事者(またはパートナー)の方に実施した「妊娠・出産期の情報収集」によれば、妊娠・出産を経験した世帯の75%が「情報が多すぎて、何を信じてよいかわからない」状況を体感していた。特に検索時間が長い人ほどその傾向が強いことが明らかになっている。つまり、検索すればするほど不安になる傾向が大きいという結果になっている。
また情報源については主にSNSが主流となっている他、生成AIを利用した情報収集をする人も少なくないことが調査結果から明らかになっている。生成AIでの情報収集にはハルシネーション(事実に基づかない情報をあたかも正確であるかのように生成する現象)が起こる可能性もあることから、新たな懸念が浮き彫りとなる結果が垣間見えている。

特に広がりやすい妊娠・出産期の誤情報
丸の内の森レディースクリニックで院長をする宋美玄先生は特に妊娠・出産期には、食事や医療、赤ちゃんの健康に関する誤情報が広がりやすいことを指摘する。これらの情報は先生自身、SNSで発信し続けているが、情報を求める妊婦さんは新しく妊娠を経験する方が多いため、情報の発信者は同じことを何度も発信し続けることが求められるという。
また、昨今は無痛分娩、帝王切開、都内の高齢出産などが増加し、出産事情も多様化していることも指摘。妊婦さんの年齢に関わらず、生まれてくる子どもが病気にかかる可能性、早産になる可能性はあるため、「自分がどんな出産になるか分からない」という心構えの元、充分に保障や備えを設けることが重要だと強調する。

情報氾濫に飲み込まれないためには?
宋先生は妊娠・出産期の情報氾濫に飲み込まれないためのポイントを以下のようにまとめた。
・医療機関、公的機関、学会等の情報を活用する
・ネットから意識的に離れる時間を作る
SNSやメディアの情報を参考にする際もどこが出典なのかを確認することが大事だという。また検索し続けていると不安な情報ばかりが目につき、さらに不安になって検索してしまうという悪循環が生まれてしまうため、そのようなときは意図的にネットから離れる時間を作ることも一つの手段だと語った。
妊娠・出産・子育て期を支援するサービスを利用する
今回の調査結果を公開したコープ共済では、妊娠・出産・子育て期の人たちを支援する「100か月CO・OP」を行っており、宅配やミールキット、離乳食、子育て用品、くらしのサービスなど、生協グループ全体で子育て世帯を応援している。また、「保障のおてがる相談」「コープ共済健康ダイヤル」などでは様々な相談も可能だ。
不安になった際、検索するだけでなく、相談することで不安を軽減することもできる。妊娠・出産・子育てされる方はコープ共済のサービスを利用することを検討してみてはいかがだろうか?
取材・文:PARENTS Well-being編集部
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